■スカルプト(彫刻)
では、彫っていこう。まずは三つの操作を覚える。
- 球をドラッグ…ドラッグした部分を盛り上げる
- ALT+球をドラッグ・・・ドラッグした部分を彫る
- 背景をドラッグ…視点を回転
適当に操作してみると、筆で塗った部分がもこもこ盛り上がるような、おもしろ感覚。バーチャル粘土遊びという感じだ。
その「筆」の強度と範囲は、以下で変更できる。
- 画面上部の「Z Intensity」で筆の強度を変更
- 画面上部の「Draw Size」で筆の範囲(大きさ)を変更
▲筆の強度と範囲(大きさ)
なお、変更はスライダーをドラッグするか、クリックしたあとに直接数字入力する。
だんだん慣れてくると、「マウスを上の方に移動させて、筆の強度を変えて…」というのがめんどくさくなってくる。そんなときは、スペースキーを押すか、もしくは右クリックしよう。必要パラメータがコンパクトにまとめられた小さいウインドウがカーソル位置に出てきて、各パラメータを変更することが出来るのだ。覚えておこう。
スペースキーを押すか右クリックで、必要パラメータがコンパクトにまとめられたウインドウが表示される。
▲各モード切替や筆の強度など頻繁に使う項目がまとめられている。
さらに効率を求めるならキーボードショートカットを覚えることになる。まあ、マウスでの操作がかったるくなってきたら覚えていけばいいんじゃないだろうか。
とりあえず基本の操作を駆使してできた人面。
よく見ると、面がデコボコしてなんだか荒い感じ。今回の例ではこれでも充分なのだが、さらに血管やしわなどを作るには少々荒い。そこで、ポリゴンを細かく分割する操作がこれ。
画面右の「Geometry」をクリック。Geometryのパネルが開く。
GeometryパネルのDivide(分割)ボタンをクリック(ショートカットはCtrl+D)
▲表面がなめらかになった
表面がなんだかなめらかになる。手軽にがつんがつん分割して細部を作り込んでいけるのがZBrushの特徴のひとつということらしい。
■保存
ひとまずこれで形状を作ることができた。保存しておこう。
画面右のToolパネルにて、「Save As」をクリック
「Save ZTool」ウインドウが開くのでファイル名をつけて保存しよう。ztl形式(Ztoolの略?)で保存される。
なお、objで保存したいときは同じくToolパネルのExportボタンで保存できる。ただし、Geometryパネルで分割しまくっていると、現実的ではないほど細かく分割されたものすごい形状を書き出されてしまうので注意。その場合は分割を減らす(GeometryパネルでLower Resをクリック)などの操作が必要だ。