新感覚のテクスチャ転写型3Dペイント機能、SpotLight (ZBrush4)紹介とざっくりした使い方

追記)ZBrush4になって、SpotLightのアイコンの位置が変わったようです。ショートカットはそのまま使えます。

 Zbrush4には「SpotLight」という新機能がある。

 この機能は、私が感じたイメージで言えばテクスチャを複写紙のように使い、ツール(オブジェクト)上で「なぞる」ことによって、テクスチャを転写できるというものだ。絵にするとこんな感じか。


▲テクスチャが転写できた!

 フツーの3DCGソフトと違うのは、テクスチャもツール(オブジェクト)も好きなようにぐるんぐるん動かしながら作業できるということ。

 とりあえず、SpotLightで出来ることをまとめたムービーがあるので、一度眺めてもらうとイメージしやすいんじゃないだろうか。


▲ZBrushのSpotLight機能をざっとまとめたムービー

 便利な機能なのだが、やり方がわかるまでは私はちょっと苦労したので、ざっくりした使い方を書いておこう。

ざっくりした使い方

 まず、SpotLightでテクスチャを転写したいツールを呼び出し、編集モード(ツールを修正できるモード)にする。

 ツールを呼び出し、画面上部の「Edit」アイコンをオンにする

画面左の「Texture」をクリック(または、F5キーを押す)

テクスチャのQuick Pick(選択パレットのようなもの)が表示されるので、SpotLightで使用したい画像を選択

 私はジェリービーンズを選んだが、オリジナル画像が使いたいよという人は、Quick Pickの下のほうにある「Import」から画像を読み込もう。

再度、画面左のTextureをクリック
QuickPickが表示されるので、左下の+/-と書いてあるアイコン(指定した画像をSpotLightに送り込む)をクリック

 SpotLightの画像編集モードになる。円状のアイコンのカタマリが表示され、これらのアイコンをドラッグすることで、画像を拡大縮小、回転、修正、色味の調整などが行えるのだ。


▲画像編集モード

 SpotLight機能は、いくつかの「モード」を頻繁に切り替えながら作業する。図にするとざっとこんな感じだ。

 

 ちなみに上で使っている「画像編集モード」とか「ツールに転写モード」という命名は私が勝手に名づけたもので、正式名称ではないので注意して欲しい。

キーボードの「Zキー」を押し、「ツールに転写モード」に移行
テクスチャの後ろにうっすら見える、ツールのあたりでマウスをドラッグ

 ツールが見にくいよ、という場合は「画像編集モード」で透明度(Opacity)を変えることで見やすく出来る。円状アイコンは、ダイアル式電話のダイアルを回すように操作するという、変わった操作方法なのだが、とりあえず今回はそこいら辺にはあまり触れずに作業を進めよう。

 なお、ペイント時に以下のエラーが出た場合は、画面右のToolから「Make PolyMesh3D」をクリックしてから作業を行うようにしよう。

 メッセージの内容は「スカルプトを行うには、ツールを3D-PrimitiveからPolyMesh3Dにコンバートする必要があります。ToolパレットのMake PolyMesh3Dボタンをクリックしてください」というような内容だ。

 Shift+Zを押して、SpotLightモードから抜け、転写されたテクスチャを確認する

 あとはさらにShift+ZでSpotLightモードに戻って続きを塗るなり、別テクスチャを読み込んで転写するなりすればいいわけだ。

 とりあえず最初の第一歩としては、こんなとこでいいかなと思いつつ、今回の覚書を終わる。

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